アイドルとわたし





「お母さん、会ってくれるかな」





でも、あたしがようやく出会えた運命の人。




世界が全く違うって、釣り合わないって、もっと普通の人と結ばれなさいっていうかもしれない。





でも、認めて欲しいから。





逃げずに紹介したい。




苦労することは山ほどある。





お母さんが望むような付き合いはできないと思う。






「でも、智哉くんだから、あたしお母さんに会って欲しい。



認めて欲しい、お母さんに」





黙ったままの智哉くん。






やっぱり早すぎるかな。





まだ付き合ってから全然経っていないのに親に紹介とか。





「頑張るね」






「へ?」




「俺、認めてもらえる様に頑張る。



お母さんを安心させられるように」






< 171 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop