アイドルとわたし






「ただいま…」




「あら、彼氏は?」





家についたらもうお母さんが帰ってきていた。






「まだお仕事」





「もう就職してるのね。



何の仕事してるの?」





この質問にドキッとする。




なんて、答えたらいいのか。






「それは本人から聞いて」





「それくらいいいじゃない~」





タイミング良く、智哉くんからラインが届いた。






え!?




「ついたって」






「あら、速いのね!



もう上げちゃっていいわよ!お母さんはお茶の準備してるわ」





「う、うん」





ついに…




お母さんに智哉くんを。





【鍵開けたから入ってきて】





【了解】





智哉くんには家の場所を教えてあった。




「お邪魔します」




「いらっしゃい」





伊達メガネと帽子。





「こんな変装でよくバレないね」





「ふふ(笑)俺いつも思うんだけど、マスクして帽子してるほうが怪しくない?(笑)」





「確かに…(笑)」





「あれ、お母様は?」





「お茶の準備してる、


どうぞ、あがって」





「ん。緊張してきた」





< 178 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop