アイドルとわたし





あたし、この人を好きになれたらどれだけ幸せなんだろうか。






どうして好きになれないのだろうか。





自分で自分が分からない。




「友達としてでも、今こうして隣にいてくれることが幸せだよ俺」





彼の嘘のない笑顔はあたしの心を痛くする。




罪悪感でいっぱいになる。




「ごめんね」





好きになれなくて。




気持ちに答えることができなくて。





「んーん。俺が勝手にやってることだから!真央ちゃんは気にしないで」





さあ、行こうか!って明るく中原くんが言って、2人のときは行きつけのカフェに向かった。




ライブは今日。





参戦服でもなんでもない。




でも、久しぶりに…




この胸のどきどきはどうしたらいいのだろうか。






2時間後。





ライブが始まる。










< 212 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop