アイドルとわたし
優から放たれた言葉は
あまりにも残酷で。
あたしは今まで利用されてきたんだって
涙が溜まる。
やっぱ聞かなきゃ良かった。
「え!?ちょ、桃!?
泣かないでよ。ばかだなあ」
まったく…って少し眉を下げて笑った。
「俺がそんな気持ちで
桃と付き合うわけないでしょ?」
「え?」
その言い方と抱きしめる力が
あまりにも優しくて。
溜まっていた涙がこぼれる。
「俺の1番は桃。
真央ちゃんは、桃を大切にしてくれてる
だから俺にとっても大事。
俺が桃にどんだけ惚れてると思ってる」
「優…」
「確かに真央ちゃんは美人だし
性格もいいし、料理もうまい」
やっぱ料理はポイント高いのね。