アイドルとわたし






「真央ちゃんにとって、ともやんはどんな存在かな?」





あたしにとって、智哉くんが。





「どんな存在って聞かれたら難しいなあ…」





智哉くんはあたしを簡単に笑顔にしたり悲しくしたりする。





他の人にされても何とも思わないことも、智哉くんがやると色んな気持ちになる。





「智哉くんは、あたしに本当に大切なことを教えてくれたよ。



あの終わり方も、智哉くんが考えて考えてだしてくれた答えだったんだと思ってる。そりゃあ、悲しかったけどね(笑)



あの歌も、ずるいよ。




せっかくしまった思いもしまえなくなっちゃった」




全然質問の答えになっていないけれどただでてくる言葉を並べて話す。








「あの歌、気づいてくれたんだ」




「最初は勘違いだと…ひゃっ!」








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