アイドルとわたし
だから、もう迷いはありませんでした。
私が彼女を幸せにする。
誰になにを言われても。
そう思い、スキャンダルになる前に皆様に報告をしようと、私の言葉でしっかり伝えようと決心したんです。」
ちらっと真央がいる舞台端を見る。
手招きをしてもマネージャーと話していて気付きそうにない。
真央、俺ね。
ここでどうしてもあなたに伝えたいことがあるんです。
メンバーが気づいてくれて真央に声をかけてくれた。
俺の手招きに大パニックの真央の姿が見える。
その姿も、とても愛おしい。
やっぱり俺は
真央のことが世界一好きだ。
恥ずかしそうに俯きながら真央が一歩踏み出すと
さっきの倍以上のフラッシュがたかれる。
「わゎっ…」
真央の口から漏れる驚きの声。
「大丈夫?(笑)」
「智哉くん、どーゆーつもり…?」
あれ?なんだか少し怒ってるかな?