アイドルとわたし
共演
「真央おはよ」
「桃、おはよ」
「雑誌買ったよ。
真央も今じゃすっかり芸能人ね。
そこらのモデルよりモデルじゃない」
「それはモデルさんに失礼な気もするけど。ありがとう(笑)
でも、少し智哉くんに写り方とか教えてもらったからあたしの力じゃないんだけどね(笑)」
「ほんと、智哉くんすごいね」
「うん、智哉くんはすごい。
恋人としてだけじゃなくて、人としても尊敬してる」
「真央ののろけが聞けるときが来るなんてなあ…(笑)
しかも相手が智哉くんってゆう(笑)」
「ふふ(笑)」
学校には普通に通い、授業にでてテストを受けて単位をとる。
変わらない学生生活。
それに加えてたまにモデルのお仕事が入る。
テレビのお仕事は引き受けない。
智哉くんにそれはダメって言われるから。
『動いて喋って笑う真央を見たらみんな真央のこと好きになっちゃう!』
なんて、可愛いこと言うから。(笑)
とてもとても幸せ。
----------リリリリリリ
「電話だ。
ごめん、桃。電話でてもいい?」
「また雑誌の話?
さすがね。いーよ、でて」
「ごめんね、ありがとう」
桃に許可をとって電話にでた。
「もしもし」
『真央ちゃん?』
「はい、こんにちは」
電話はあたしについてくれたマネージャーさん。
事務所には所属していないあたしだけど
モデルの仕事のためにって、智哉くんが紹介してくれた。