アイドルとわたし







「いい匂いがする…」





あたしが部屋に入ったときには




トマトとバジルのいい香りが部屋中に広がっていた。






「智哉くん、もういたの?」





「あ、真央いらっしゃい!



遅かったね」





台所に立つ智哉くんはエプロンがよく似合っていて本当にかっこいい。





「智哉くんが早いんだよ」





「うん、早く会いたかったから頑張って巻いたよ」





智哉くんには、何回甘い言葉をかけられても慣れない。





「ふふ(笑)顔真っ赤だ(笑)



もうすぐできるよ。



手、洗っておいで」





「う、うん!ありがとう」






智哉くんの手料理が食べられるなんて嬉しい。







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