アイドルとわたし
あの雨の日
『どうしたの?』
って、あたしに声をかけてくれたあなたが
きっとあたしの運命の人。
「はい、誓います。
これからもずっと、側にいさせてください…!」
結婚式じゃないのに
なんだか本当に結婚式を挙げているみたいで
自然と涙がでてきた。
智哉くんはそっと抱きしめて
あたしの頭を優しく撫でてくれた。
そのとき全体の明かりがばっとついて
クラッカーと共にスタッフさんの歓声とフラッシュ音がスタジオに響いた。
雑誌は15ページで組まれ、
プチ結婚式のページはその雑誌のお気に入り記事No.1に選ばれるほど好評だった。