アイドルとわたし




絶対そう。



あたしが智哉くんを間違える訳がない。




だって14歳のときからずっと




SKYのファンで




宮川智哉に恋をしてきたんだもん。





でも智哉くんは反応しない。





「あの…」




沈黙に耐えきれず声をかける。






「…へぇ」





やっと口を開いた智哉くん。




「キミ、名前は?」




智哉くんだと思われる通行人Aは




自分の身分を言うことなく




あたしの名前を聞いてきた。





「いや、さすがに身分も分からない人に名前教えるほど


あたしもあほじゃないです…」



< 48 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop