アイドルとわたし
じーっと男の人を見つめる。
この顔どこかで見たことあるような…
「あれ?もう俺のこと忘れちゃった?」
この声、この笑顔…!!!!!
「と、と…!!!!!」
智哉くん!っと言いそうになったところを、慌ててごまかす。
こんな所で名前を叫んだらこの駅がとんでもないことになっちゃう…!
どうしよう。
会いたいと思ってたら会えちゃった…
これって…
「運命かな?」
智哉くんがあたしに向かって
確かにそう言った。
「なーんてね!
ねえ真央ちゃん、俺今日の仕事終わったの。
今時間ある?話したいなって思って」
…なんてことだ。