私的日常記録
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「お帰りなさいませ、ご主人様、お嬢様。」
バタバタとしていた文化祭準備を乗り越え、今日から2日間『あおか祭』だ。
因みに『あおか』は赤青高校の[ あか ]と[ あお ]をひっくり返して繋げただけの安直な名前である。
もっと考えろよピーチさん……
その頃
「なぁ光輝、文化祭の名前を『あおか』に決めた初代理事長ってどんな人だったんだろうな?」
「さぁ?でも桃里みたいなお馬鹿だったんじゃないかな?」
「うるせぇ!」
という会話が生徒会室で為されていたのを、私は知るよしもない。
文化祭は一般公開されていることもあり沢山の人が来るため、校舎内はディズニー○ンドのような混雑に見舞われる。
うちのクラスは喫茶ということもあり、昼時が佳境だと思っていたが、開始早々商売繁盛ありがた(迷惑)だ。
1日目午前シフトに入っている私は只今執事になっている訳だが、
「笠原~指名だぞ~」
え?指名制度なんてあったっけ?とか言うことは許さない。委員君がアイコンタクトで訴えてくる。
名前聞かないとな……
笑顔なのに目が笑ってないぞ⁉
「ヘマすんなよ?」と通りすがりの置き土産までご丁寧に残してくださった。怖いよ
私の後ろではぁはぁして俺はレミちゃん専属のメイドだから誰も迎えないとか抜かす変態を連れ去っていってくれた事にだけ感謝しよう。
「お帰りなさいませ、光輝様、ピーチ様」
「ただいま。でいいのかな?」
「お、本当に執事じゃねぇか」
生徒会様のご来店であられる。