私的日常記録



今、バスの中。走ってはいない。



行程にバスが止まってるとなんか学校の旅行感がすごい。


2・3年の先輩達は去年または一昨年にこの合宿に行ってるわけで、私達にどことなく懐かしそうな顔を向ける。


羨ましがるイコール留年したかったと捉えてよろしいですか?



と聞けば、清々しい笑顔で行ってらっしゃい!と言われたので負けじと笑顔で行ってきますというやり取りをした。


因みにその先輩の名前は知らない。





高校での旅行って何となく新幹線や飛行機だと思ってたから拍子抜けだ。


まぁ修学旅行じゃないしな




今日の朝も私の個人情報の管理がものすごく心配になる出来事(家を出た瞬間お財布を忘れていることを指摘された)があって気分がローだ、ふざけんな


その後の「学年合宿じゃなくて俺と愛の逃避行しようよ!」とか理解しがたいことぬかす松田君に手が出たのは、きっとしょうがなかった。





私立で無駄に金があるのか1クラス1台、ご立派なバスを準備してくださったようで


羽を伸ばすことができるのは嬉しい。だが限度を知ろうね。



ほら、サァヤが 頑張ってるからさ。




「いやレミも手伝ってよwwwほら、出席とるから席に着いてください!」


「私はブリーダーじゃないから無理だ。頑張れ」


「俺はレミちゃんの犬でもいいです!」


「ペット不可のマンションに引っ越そう」


「俺のために引っ越しまで……幸せな家庭を築こうね!」


「お前犬だろ?いつから人になったの?」


「どんな俺でも愛する気持ちだけは変わりませんはぁはぁ」


「犬の呼吸音嫌いなのよね」


「手伝わないならせめて邪魔するな夫婦」




サァヤがガチトーンなので黙る。


だって真面目に怖いもの……


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