私的日常記録
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合宿帰りのバスの中は行きとは比べ物にならないほど静かだ。
私の隣の席はカナやんで、隙がないと思っていたけど幼い寝顔がここにいるのはみんな、同い年の高校生だと認識させられる。
通路を挟んだ隣には綺麗な顔で眠るサァヤ
サァヤが黙るとこんなにも静かなんだな
比喩ではなく、寝息とバスの揺れの音だけが響く車内
一定に鳴り響く重低音に眠気が誘われるのも頷ける。
信号の無い山道を止まることなく走り続ける大型バス
私も寝そうだ。
2日目以後大きなアクシデントもなく終えた合宿は、すごく短く感じる。
キッティーとかカナやんとちゃんと喋ったのってこの合宿からなんだよな……
同室者とは特に顔を会わせる時間が長かったせいか、一気に距離が縮まったと思う。
それと同時にこれだけ短い期間でも人を分かったような、すごく仲良くなれたと思ってしまうことを少し怖いとも思った。
旅行highというものがあるかどうかは知らないけど、帰って素っ気なくなっちゃったら嫌だな……
ーーーブブブブ
マナーモードにしていたスマホが振動で私に何かの着信を知らせる。
<俺達は何時までも一緒だよ!>
<文面に狂気を感じるんだけど……どこから私のIDを盗んだ?本気で訴えるぞ変態>
<大川ちゃんルートです。>