私的日常記録
歩き続けること数分、私はどうやらお使いを頼まれていたようだ。(すぐに帰りたい)
庶民の私にすれば金の無駄遣いとしか言いようがない、無駄に豪華な装飾に彩られた扉が私たちの前に立ち塞がる。
なにこれ中に○NE PIECEでも眠ってるの?
コンコン、と心地好いノック音を響かせた後、海賊王への扉「笠原キャラが……」今回の勉強部屋への扉が開かれた。
「フッハッハッハッ!よく来たなぁ野郎共!妾の名はビッグリバー・w・サァヤだ!」
「言葉の節々から馬鹿が滲み出てますよ?ビッグリバー様」
「名付け親はパピーですwww」
「大川コーポレーションの未来に心配しかない」
サァヤの馬鹿はパパさんからなのか?
と言うことよりも先刻決めた『無暴力・非暴言』運動が失敗に終わってしまったんだが
渡邊さんの前で思いっきり暴言吐いた私終了のお知らせ
「クスクス、それでは何かご用がございましたら、何時でもお呼びくださいませ。」
執事らしく音を立てずに例の扉から出ていった渡邊さんは笑い上戸なのかもしれない。
とても上品でイケメンですな。
「レミちゃん!大川ちゃんに勉強教えてあげて」
「お前が保健体育教えろよ変態」
「それじゃあデート出来ないじゃん!」
「一人でデートして白い目で見られて灰になればいい」
「デートの下見行ってきます!」
「紗綾は数学からな」
「レミ様助けて魔王に殺されるwww」
「私は自分の勉強するから」
私はスッとポケットから耳栓を取りだし、耳に嵌めた。
その後100均の耳栓をものともしない騒音が聞こえてきたから、つけなかったことを考えると怖い。
サァヤが「みんなで勉強する意味ないじゃんそれじゃ!」とかほざきやがったけど、耳栓つけて勉強したのは英断だったと自負するね。