私的日常記録
私と海
「おはようレミちゃん!今日も熱いね!」
「…………帰れ」
母が「あら~大変、お昼は蕎麦にしようと思ってたのに蕎麦の麺がないわ!?」という、だったらもう蕎麦止めよう?と言いたくなるようなボケをかましてきたためにスーパーにお使いに出された訳だが、
レミちゃんが不足してる補充させて!とかちょっと何星からきましたか?状態の変態が家に押し掛けてきてる。
夏場まだ3日目ですよ?
もう「何で夏休みなのにココ(笠原家げんかんまえ)にいる?」「なんの連絡もなかったが、何時からソコ(7月の炎天下の道路上)で待機していた?」「そもそも何の用だ?」とかは聞かない。
「ノースリーブから二の腕が晒されてるよ!?見ていいのは俺だけなのに!」
「何故女物の上着を持っているか聞こうか変態殿?」
私の二の腕は私のものだと思う。
そして変態曰く、自称『俺だけのもの』の二の腕を隠すためか、肩にかけられた薄手のハーフ袖シャツ。
自分ではあまり考えず選んだ服とコーディネートがマッチしている。
こやつ私の部屋に監視カメラとか仕込んでないだろうな……
「レミちゃんによく似合うよ脱がしたいはぁはぁ」
「あー、二の腕を隠さなきゃなんで脱がさないでください」
「俺からの贈り物を身に付けてくれるんだね!ありがとう!」
「やっぱ暑いから脱ぐわ」
今真っ昼間だぞ?
たとえ薄手でも、服が増えれば暑いに決まってる。
それに、これまた何故か服のサイズがピッタリだったのが気持ち悪い。
肩にかけられてから一度袖を通したそれを脱ごうとすれば、何もしないからやっぱり着ててほしいな と初対面なら赤面するであろうシャイニースマイルで微笑まれたので、一万歩譲って着といてやろう。
あれだ、これから行くスーパー冷房効きすぎてて寒いからね。
防寒のためだから。笑顔とかホント関係無い。