私的日常記録
こりゃあ私、キューピッドになっちゃいますね~
サァヤは、あんなんだけど最高峰のお嬢様だ。
それを隣で見てきた吉田君もそこそこなんだろうが、その差は歴然だろう。
サァヤは今までどれ程我慢して、どれ程諦めてきただろうか
同じように吉田君は、及ばない自分をどれだけ悔やんだだろうか
サァヤに婚約者がいる、と言われても何ら疑問は抱かない。
その時二人はどう動く?
諦めないで、周りの人を犠牲にしてでも抗う勇気がある?
何よりも、自分の幸せを願える?
「選択は、常に何かを切り捨てる行為である、か」
私はこれから何度選択を強いられるだろうか?
大きなことから、小さなことまで。
その時間違わずにいられる保証はない。
間違いを望んで進む人などいないだろうし、過ぎた経験を経て知らされる間違いに、どうして予め気付けようか。
眼前に広がるのはサァヤからナンパを引き剥がし、手を引いて歩く吉田君
二人は今、幼馴染みという位置付けのもとで笑っている。
「私は、バカなサァヤが好きで、優しい吉田君が好きだよ。」
不変があり得ないのは分かってる。
ただ、不変を望むのは愚かで無価値なこととは思いたくない。
誰だって平穏と幸福を願うのだ。
今が幸せならいいなんて嘘だ。
私はいつでも幸せでいたい。