私的日常記録


もう赤青高校は終わりだ。


妹系大好き会長に任せていたら学校が滅びる。


生徒会の引き継ぎって何時だったかな?にがっきだったと思うけど。




私の「おにぃちゃん」に浸ってる気持ちが悪いピーチさんが、光輝さんに引きずられるようにして離れていく。


光輝さんが会長じゃいけないのかこれ?絶対立場逆だって。


学校の未来のためにも早目の生徒会引き継ぎが必要だな。




「レミちゃん遅くなってごめんね!?あの、えっと、」


「女の子達でしょ?見てたから分かるよ。大丈夫。」


「み、見られてた……でも俺のことを見ながら、ずっと待っていてくれたレミちゃんが優しすぎる!」


「優しすぎた?じゃあもう見ないし待たない」


「突き放そうとするレミちゃんのツンデレもご馳走だよ!」


「このノリ久しぶりだな。私いつデレたよ」


「俺からすればどんなレミちゃんもデザートです!」


「私は食後のオマケなんだね。」


「デザート主食で生きております!」


「成る程地球外生命態は食べ物から違うと見た」




この茶番に入ると永遠ループで終わらないので適当に強制終了させる。


暑いなか喋ると喉が乾いて仕方ない。


サァヤから私の体調を心配する連絡が入っていたのに気がつき合流場所へ向かう。


途中で立ち寄ったフレッシュジュースを取り扱う店で松田君がキウイのジュースを奢ってくれたので、ありがたく頂く。


体調不良とか正直忘れてたわ。罪悪感がすごい。




木陰から出ると少し歩くだけで汗が滲む。


日向で、人に囲まれても何ともない顔をしている松田君は本当に地球外生命態なのだろうか?


今も私の右横を長い脚をスッスッと動かして、汗もかかず爽やかに歩いている。


顔がいいと何しても決まっていいですね。


こちとらサァヤ達と合流する前に暑さでダウンしそうだよ。


暑さにうんざりして恨めしげに頭上に目を向ければ、雲一つない高く青い空と、右端には今時の柔らかそうな髪の毛が動いていた。



夏だなぁ。


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