私的日常記録

「そうか。じゃあ協力してくれ」


「じゃあの意味が分からない。」


「良かった。サァヤ笠原になついてるから、よろしくな?」


「吉田君が壊れなすった」




私の頭の中の接続詞の意味が通らないんだが?


もはや会話じゃないよねこれ、返事もなにもしてないのに、私協力することになったの?


私のオアシスはこんな子じゃなかった……


あなたをそんな子に育てた覚えはないわ!




「だから、笠原は松田と付き合え」


「良い精神科調べてあげるから待っててね」




話が飛躍しすぎてもうクルクルパーだ。


それとも私の理解力がないだけ?いやそんなこと無いはず。




「ここ出たら笠原は腹痛だ。」


「他人に決定される理不尽な近未来に憤りを覚える」


「介抱のために松田が必要だな?だからその辺の店で二人で休んどけ」


「私遊園地でお化け屋敷しか入れないとか……」




まぁお金サァヤ持ちだからいいんだけどさ、吉田君がこんなにサァヤラブとは知らなかった。


言ってることが無茶苦茶だ。恋は盲目とか、左右の目で補完しろよ




「よし、出口だ。じゃあ作戦通りに」


「一方的な会話は作戦だったんですね、隊長」




前方から射す外界の光りに、こんなにも気が滅入るとは思わなかった。


途中からお化け屋敷じゃなくて吉田ぶっちゃけ屋敷だったからね。


お化けの人全然来なかったよ。吉田君の声が聞こえて、内容的に出てこないでくれたんだよきっと。


無駄な思い遣りいらない。


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