私的日常記録

普通告白なんてプライバシー見られたくないよね……


わざとじゃないけど、私は。もう一度言う、"私は"わざとじゃない。





「笠原さん……だよね?」


「ん?はい……」





って、え?知り合い?


質問同時に顔を コテン と倒す所謂萌え動作と共にイケボを発される目の前のイケてるメンズ。


こんなインパクトある顔の人忘れないと思うんだけどな……




「インパクトってwwwww同じクラスの松田君だよ!」


「思考を読むな魔物」


「心がポッキーwwww」




煩(うるさ)い煩(わずら)わしい黙れ、という心からの気持ちを込めてサァヤを見つめる。


私のマドンナはもう、いない……



それはそうと同じクラスでしたか……





「ごめん、私上級者じゃないからクラスメイトまだ覚えられてなくて……」




相手に覚えてもらってるのに自分だけ分からないと謎の罪悪感が沸き上がるのはきっと私だけじゃないはず。





「覚えてなくて当然だよ……俺、自己紹介おもしろくなかったし……」


「いや、そうだが松田君のは別の意味でウケてたから心配ナッシングwww」





別の意味ってなにさ、どんな自己紹介したんだ松田君……


というかサァヤは対人スキル高いな。


二人が並ぶと美男美女でお似合いだ。


中身はどっちもアレだけど……



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