私的日常記録
二学期
私と体育祭
「諸君、絶対勝て!」
「「「オー!!!」」」
二学期が始まるとすでに体育祭ムード全開だ。
夏休みは遊園地の後「この島ね、この前買ってみたwwwwサバイバルしよう!」とかどっかの無人島連れていかれただけだから。
トラウマ植え付けられたよね、松田君が。
そしてさんざん振り回した挙げ句サァヤは家族で北欧という避暑地にバカンスに行った。
この辺はもういいよね、察してください。
つまり、誰にも振り回されなかった夏休み後半が幸せすぎたな。
夏休みに後ろ髪を引かれつつ、担任は、行事とか自分が楽しむ事くらいしか考えてないと思っていたから、生徒を鼓舞している姿に不審の目を向ける。
「ねぇカナやん、なんで担任あんな張り切ってんの?」
「先生達で賭けしてるみたいですよ?この体育祭の成績下位クラスを担当している先生が、上位クラスの先生の召し使いになるそうです。」
それでいいのか聖職者……
でも納得だ。担任があんなテカテカした笑顔見せてるとか、吐き気ものだったから。
後で『準備運動』を手伝ってもらおう。
「それにしてもカナやん詳しいね」
「皆知っていると思っていました。玲美ちゃん知らなかったんですね」
「ハブられてんのかな?泣くわー」
「その時は俺の胸に飛び込んで!というか今俺が抱き締めたい!」
「自分抱き締めてろ!どこから聞いてた変態め」
今、サァヤは体育祭第一種目である100m走で集まっているから、カナやんに癒されていたのに……
興奮するとか言って、両手で自分を抱き締めているこの変態はもうダメだ、末期だ。