私的日常記録
私が松田・HENNTAI・亮介 君の名前を認識している内に、生徒達のボルテージはグングン上がっていった。
というのもこの『選抜リレー』は配点が大きく、これの順位により総合結果が左右されることも多々あるのだ。
そこでどのクラスも勝つためにの競技に力を入れる。
つまり何が言いたいかというと
[ 速いです!残念王子が残念じゃなく王子だぁ!これはこれで期待を裏切っているぅ!残念だぁぁ!]
この競技に出てるのに足が遅い訳がないってこった。
「レミどうよ⁉王子格好良くない?惚れる?惚れた?惚れろwwwww」
「隣から掛けられる雑音で気が散って松田君が目に入らないわ。」
「残念wwってか雑音私か!?ヒドイわ!私はあなたをそんな子に育てた覚えは(ry」
無視はヒドイとか美人さんが騒いでるけど、どうせ君は周りから人が寄ってきてくれるから無視に慣れていないだけだろう?
人は皆、その人生の中で空気として扱われることがあるのだよ……たぶん。
さて、まぁ自分が草食動物でないことを感謝して視線を前だけに向ける。
シマウマさんとかあんな広範囲見てて酔わないのかね?
ちょうどこれから私の前を走ろうとする松田君は既に多くの声援を受けている。
が、心なしか此方を見ているような気がするのは恐らく気のせ……
「レミちゃん俺走ってるよ~!」
「……いじゃないよね知ってた。というか何会話しとんじゃボケ!」
「レミちゃんの大阪弁録音したいです!」
「バカな事言ってないで"頑張って"走ってください。」
「頑張りまーす!」