紙一重
そんなことを思いながら端末を動かしてゆく。



「うわ・・・」



小説の続きを読んでいるととある少女が自分と同じ事を思っているのが書かれている。



作者の『お前らどうせこんなこと思うんだろ』と言う笑い声が聞こえてくる。



うざい・・・果てしなくうざい。



しかし自分の作品初めのありきたりな所を自分で否定するなんて・・・ありきたりなのか斬新なのか分からない。



そんな顔も知らない人に馬鹿にされた気分になり私はそっと端末の電源をOFFにした。
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