執事〈♀〉は狼たちに恋をする
「へぇ、末永くお幸せに」
そんなことを言う高良くんは、私の正体が分かっているわけで。
このパーティーも、だいたいは嘘って気づいてるはず。
さっきからニヤニヤしてるし。
反対に瑠花くんは、黙ったままじーーーっと私を見ている。
バレてないよね...?
「ねぇ、藤堂」
瑠花くんの口が開いた。
私は何を言われるのかと思い、内心ドキドキ。
「そこの彼女_____________可愛いね」