妖と姫とその他の私。


「っつ、痛」


腕から血が流れでている
あまりの出来事にすっかり忘れていた




「鵺にやられたんだな、おい、けんと
かおりを屋敷につれてく。」


「‥‥あぁ」


そう言って私をお姫様だっこし、翼を広げはばたいた




「っちょ、こ、怖い!」



思わずけんとさんにしがみつく


痛みより怖さが勝つ
私は高所恐怖症で絶叫系も無理な人なのだ



「‥‥うるさい。暴れると毒がまわるぞ」



待って、毒って言ったよね!


そうこうしているうちに屋敷についた、




< 37 / 38 >

この作品をシェア

pagetop