【更新中】花の名
「「「「「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」」」」」
歓声と言うにはほど遠い、半ば悲鳴がかった声で教室が埋め尽くされた。
「うおー、すっげー声! 俺人気あるってことかな、常葉?」
「まあ、そりゃ転校生で俺らが来たら、こうなることは想像できたけどな」
「おめーらうるせーぞ、紹介すっから黙ってろ。今日からこのクラスの仲間になる、新居智(さとる)君と、常葉理(おさむ)君だ。ほら、自己紹介して」
「ちわっす! 4TOWNの新居智でっす! コンサートの関係でちょっと遅れちゃったけど、今日から高校生はじめまっす! 仲良くしてな!」
そう挨拶をしたのは、元気一杯、アーモンドアイが印象的な元気爆発ボーイだった。
そんな彼をちらっと一瞥して口を開いたのは、背が180センチはあろうかという長身で瑞樹と同じくらいの綺麗なロングヘアーとひとつにまとめた中性的な彼。
「常葉理。新居とあと、隣のクラスの2人と一緒に4TOWNをやってる。よろしく」