【更新中】花の名
今日1日、新居君から女子に話しかけたことはなかったし、初めて話しかけたのがクラスでまったく目立たない私だったから、一瞬教室がシーンとなった。
「すみません、たしかに、『かすみ』の中園花梨ですが、ごめんなさい、私アイドルの方と交流したことは一度もないので……」
そう早口でまくし立て、ダッシュで教室を後にした。
「新居、ひょっとして間違いだったんじゃないのか?」
「いや、俺の目に間違いはないっ! アレは絶対に花梨ちゃんだった! きっと照れ隠しなんだな! うん!」
「……そうだといいんだがな」
「ねえ、常葉、新居、そろそろいくよぉー?」
「……いくぞ。」
「おっ、渡邉! 大谷! うーん、今日は残念だったけどまた明日、か! よしっ! 俺なんか燃えてきたわ~! それじゃあみんな、また明日な!」
――こうして4TOWNと私の、奇妙な生活が始まった。
「すみません、たしかに、『かすみ』の中園花梨ですが、ごめんなさい、私アイドルの方と交流したことは一度もないので……」
そう早口でまくし立て、ダッシュで教室を後にした。
「新居、ひょっとして間違いだったんじゃないのか?」
「いや、俺の目に間違いはないっ! アレは絶対に花梨ちゃんだった! きっと照れ隠しなんだな! うん!」
「……そうだといいんだがな」
「ねえ、常葉、新居、そろそろいくよぉー?」
「……いくぞ。」
「おっ、渡邉! 大谷! うーん、今日は残念だったけどまた明日、か! よしっ! 俺なんか燃えてきたわ~! それじゃあみんな、また明日な!」
――こうして4TOWNと私の、奇妙な生活が始まった。