【更新中】花の名
「……えっ! 花梨ちゃん、そりゃないぜ! だって花梨ちゃんが俺のファンだ、って言ってくれたんだよ!? サインもしたじゃん!」
「新居、それは話が飛躍しすぎだ。中園さん、この間の土曜日、俺たちのコンサート会場にお花届けてくれなかった?」
「あ、はい、確かにお届けに上がりました」
「その時に、新居が言うには、中園さんがサインを求めてきた、っていうらしいんだよ」
「サイン……?」
私はあの日、楽屋まで行ったけれど、出会ったのは小豆さんだけだった。……ってか、小豆さんって新居さんだったワケだけれども。んで、小豆さんにサインを求めた……!
「ああ!!!!!」
「花梨ちゃん、思い出してくれた!?」
「新居くん、いや、小豆さん。あれは違います」
「ち、違うって何が!?」
「あれは、受領書へのサインです」
「じゅりょーしょ?」
「うわぁ、新居っちはずかしー! それってさ、別にキャーキャー行ってサイン欲しい~! ってワケじゃなくって、お仕事上必要なサインって事だよね!?」
「そうです、渡邉くん」
「え、え、じゃあ、別に花梨ちゃんは俺のファンじゃないって事!?」
「残念ながら」
「そりゃないぜ~~~~~~」
がっくりうなだれる小豆さんの感情表現の豊かさにちょっとほほえましく思いつつも、今までどうして私に構って来てたのかが分かり、少しスッキリした。
「新居、それは話が飛躍しすぎだ。中園さん、この間の土曜日、俺たちのコンサート会場にお花届けてくれなかった?」
「あ、はい、確かにお届けに上がりました」
「その時に、新居が言うには、中園さんがサインを求めてきた、っていうらしいんだよ」
「サイン……?」
私はあの日、楽屋まで行ったけれど、出会ったのは小豆さんだけだった。……ってか、小豆さんって新居さんだったワケだけれども。んで、小豆さんにサインを求めた……!
「ああ!!!!!」
「花梨ちゃん、思い出してくれた!?」
「新居くん、いや、小豆さん。あれは違います」
「ち、違うって何が!?」
「あれは、受領書へのサインです」
「じゅりょーしょ?」
「うわぁ、新居っちはずかしー! それってさ、別にキャーキャー行ってサイン欲しい~! ってワケじゃなくって、お仕事上必要なサインって事だよね!?」
「そうです、渡邉くん」
「え、え、じゃあ、別に花梨ちゃんは俺のファンじゃないって事!?」
「残念ながら」
「そりゃないぜ~~~~~~」
がっくりうなだれる小豆さんの感情表現の豊かさにちょっとほほえましく思いつつも、今までどうして私に構って来てたのかが分かり、少しスッキリした。