プラネタリウム―星に恋を―
「そっか、わかった。百合さんのことちゃんと守ってあげてね。私みたいに捨てちゃダメだよ。じゃあさよなら」
私は“幸せになってね”とは言えなかった。
振られたくせに早く別れてって思っちゃう私はなんとも未練がましい女なのだろう。
最後のあいさつは笑顔で言えたかな?
神様って意地悪だね。
どんなに幸せでも“別れ”は必ずあるのに。
まぁ、もう終わったことだ。
ここは潔く諦めよう。
あ、こんな日は久しぶにあそこに行って慰めてもらおう。