プラネタリウム―星に恋を―
そしたら私と同じ年くらいの男の子が震える私の手をそっと握ってくれたの今でも覚えてる。
そのまま、ここのプラネタリウムに連れてきてくれた。
それからこの子とは毎日ここで会うようになったんだよね。
「―――――――しようね?」
幼い頃の私がなにか言っている。
「いいよ。君が――――になったら――――来るから。」
とぎれとぎれで何を話しているのか聞きとれない。
まぁ、たいしたこと話してはないと思うけど。