俺は絶対好きにならない
分からない
ルイからまた、メールが来て、彩羽から1週間だけ待ってほしいと言われたという
俺は、一樹を好きだという、付き合っていた時の感情は薄れたかと思っていたが、もしかしたら薄れてなどなかったのかもしれない
昨日、ケンカして以来、彩羽とは口をきいてない
彩羽と話さない日が来るのは長期休みでもない限り相当珍しい
小豆が部屋に入ってくる
「あずきー、彩羽のことなら何でも分かるって自信あったんだけど、、、」
小豆は首をかしげる
「今の彩羽の気持ち、全然わかんねー」
小豆はワンといって嬉しそうに尻尾をふる
「あずきっー」
次の日もその次の日も彩羽は朝、現れることもなく、気づけば、彩羽と話さずに1週間が経とうとしていた
さすがにルイも、俺と彩羽の不穏な様子を感じて、俺に声をかけてくる
ルイ自身も、責任を感じているようだった
「彩羽と大丈夫か?」
「わからん
彩羽、何か言ってたか?」
告白して、結果をまつ身としてはルイの方が彩羽と話づらくなっているかと思えば、そうでもないらしく、彩羽はいつも通りふるまって、ルイとも話しているとのことだった
「いや、特に、、、
けーすけに関しては何も言ってない」
「俺、ちょっと、彩羽に関して何でも分かるって自意識過剰だったかも、
今、何考えてるのかぜーんぜんわからんわ」
「俺もわからん」
「これが女心ってやつなのか?」
「さぁ、、、あのさ、もしかして、彩羽はけーすけのこと好きだったんじゃないか?」
「、、、 」
俺ももしかして、、、と考えたが違う
「もし、仮にそうだとしても彩羽自身が俺との関係を親友だといったんだし
好きは好きでも親友の好きだろ」
「じゃあ、けーすけが簡単にオレを薦めたから?」
「いや、彩羽はそんなに心狭くないだろ」
ルイにも大方、彩羽とけんかした時のことは伝えてある
「彩羽に何怒ってるの?なんて聞いていい質問じゃないしな」
「ルイ、その質問は絶対してはならんだろ」
「あー、わかんないな」
「なんにしても、明日が彩羽の言った告白の答えのタイムリミットなわけだし
明日は何か変わるだろ」
「うん、、、
大事なのは彩羽自身の気持ちだもんね」
その夜、久しぶりに、彩羽とかずと俺と3人で遊んだ夢を見た
それは、彩羽が木の上から降りられなくなった猫を助けようと上って、彩羽まで降りられなくなったときのだった
かずはまっ先に木の上に登って、俺は、、、
じりじり目覚ましがなる
時計を見ると、いつもの起床時間
ぼっーとしながら、俺は朝食を食べたり、着替えたり、歯磨きをしたり、学校へ行く準備をする
そろそろ、いつもなら彩羽が来る時間だった
今日も来る気配はない
「いってきまーす」
外へ出ると、玄関に彩羽がいた
「お、おはよう」
たった1週間聞かなかっただけなのに、なんでこんなに彩羽の声を懐かしく思うんだろう
「お、おはよう」
「けーちゃん、私はルイと付き合うよ」
そういって彩羽は走って駅まで向かっていった
俺は彩羽が視界から消えるまで、呆然とするしかなかった
それは彩羽がルイと付き合うといったからでは絶対ない
彩羽の行動が謎すぎて、ついていけない
学校に着くと、彩羽はクラスの友達と話していた
教室について、席に座ろうとしていたとき、ルイが教室の窓から、俺を呼ぶ
「おはよー」
「けーすけ!さっき、彩羽からお願いしますって言われた」
「よかったな」
「うん!彩羽とけーすけもすぐ話せるようになるよ!」
朝、彩羽が報告してきた謎行動をルイに話す気にはならなかった
その日の帰り、彩羽とルイは2人で帰っていった
ふとその2人が武道場から見えた
呆然としていると、サトがこついてくる
「なーにしてんだよっ」
「いや、、、っ!今日見た夢のこと考えてた」
「嘘つけ、彩羽ちゃんとルイ君だろ」
「う嘘じゃないし、、、」
「じゃあ、それもってことで、部活始めるぞー」
主将のサトの呼びかけで部員が集まる
部活が終わって、サトと帰る
「彩羽ちゃんとルイ君が付き合ったことに関して、心境をどうぞ」
「なにっ?もう知ってたの??」
「今回はルイ君が教えてくれた」
「あっ、、、 そーなんだ」
「で、心境は?」
サトの野次馬精神というかなんというか、珍しくいじってくる
いつもいじってくるのは、けんぞーが多すぎて、サトからのいじりを忘れていたというのが正しいのか
「はぁ、、、
別に、俺はルイ押してたから、良かったと思うよ」
「ふーん、で、彩羽ちゃんとのケンカは収集ついたの?」
「さぁ、、、 彩羽の行動が謎すぎて」
「へー」
「へーって聞いといて、それはないだろ」
「じゃあ、さっき言ってた夢って何??」
サトも謎すぎる
突き放したと思えば、あれやこれやと聞いて来たりする
「彩羽と一樹と俺の小さい頃遊んでた夢」
「楽しいやつ?」
「どうかなー?途中までしか思い出せねー」
「今、見るんだからなんかのキーワード的なやつだったりして」
「さぁ」
ここから先は、部活とかの事務的な話し合いになってしまって、いじってきた話はサトにとって興味のあった話なのかわからなくなった
家に着くと、また、玄関に彩羽がいた
「けーちゃん、おかえりー」
ケンカしたことを忘れたのか、いつも通りに接する
「中はいれば??」
「いや、ここでいい」
「そう?」
コホンとかるく咳払いして、彩羽は俺を見る
「これから、私、けーちゃんとの関わり方改める」
「ルイと付き合ったから?」
「違う、ルイは関係ない
けーちゃんと1週間話さなくてわかったの
けーちゃんは私のこと分かってない」
「だから、言ってることが全然わからない」
「あたりまえすぎて、けーちゃんは忘れちゃってる」
「親友ってこと?」
「違う」
「朝、一緒に登校すること?」
「違う」
「言ってくれなきゃわからない」
「言わなきゃわからないくらいに、けーちゃんは私のこと“見えてない”んだよ」
「俺、彩羽のこと分からない」
彩羽は俺の顔を見て、泣きながらつぶやく
「、、、 けーちゃん、分かってよっ」
ごめん、分からないよ
そばにいればいるほどに、見えなくなってるものが何かに気づけなくなる
もしかして、彩羽の両親に起こったことはこういうことなのかもしれない
俺は、一樹を好きだという、付き合っていた時の感情は薄れたかと思っていたが、もしかしたら薄れてなどなかったのかもしれない
昨日、ケンカして以来、彩羽とは口をきいてない
彩羽と話さない日が来るのは長期休みでもない限り相当珍しい
小豆が部屋に入ってくる
「あずきー、彩羽のことなら何でも分かるって自信あったんだけど、、、」
小豆は首をかしげる
「今の彩羽の気持ち、全然わかんねー」
小豆はワンといって嬉しそうに尻尾をふる
「あずきっー」
次の日もその次の日も彩羽は朝、現れることもなく、気づけば、彩羽と話さずに1週間が経とうとしていた
さすがにルイも、俺と彩羽の不穏な様子を感じて、俺に声をかけてくる
ルイ自身も、責任を感じているようだった
「彩羽と大丈夫か?」
「わからん
彩羽、何か言ってたか?」
告白して、結果をまつ身としてはルイの方が彩羽と話づらくなっているかと思えば、そうでもないらしく、彩羽はいつも通りふるまって、ルイとも話しているとのことだった
「いや、特に、、、
けーすけに関しては何も言ってない」
「俺、ちょっと、彩羽に関して何でも分かるって自意識過剰だったかも、
今、何考えてるのかぜーんぜんわからんわ」
「俺もわからん」
「これが女心ってやつなのか?」
「さぁ、、、あのさ、もしかして、彩羽はけーすけのこと好きだったんじゃないか?」
「、、、 」
俺ももしかして、、、と考えたが違う
「もし、仮にそうだとしても彩羽自身が俺との関係を親友だといったんだし
好きは好きでも親友の好きだろ」
「じゃあ、けーすけが簡単にオレを薦めたから?」
「いや、彩羽はそんなに心狭くないだろ」
ルイにも大方、彩羽とけんかした時のことは伝えてある
「彩羽に何怒ってるの?なんて聞いていい質問じゃないしな」
「ルイ、その質問は絶対してはならんだろ」
「あー、わかんないな」
「なんにしても、明日が彩羽の言った告白の答えのタイムリミットなわけだし
明日は何か変わるだろ」
「うん、、、
大事なのは彩羽自身の気持ちだもんね」
その夜、久しぶりに、彩羽とかずと俺と3人で遊んだ夢を見た
それは、彩羽が木の上から降りられなくなった猫を助けようと上って、彩羽まで降りられなくなったときのだった
かずはまっ先に木の上に登って、俺は、、、
じりじり目覚ましがなる
時計を見ると、いつもの起床時間
ぼっーとしながら、俺は朝食を食べたり、着替えたり、歯磨きをしたり、学校へ行く準備をする
そろそろ、いつもなら彩羽が来る時間だった
今日も来る気配はない
「いってきまーす」
外へ出ると、玄関に彩羽がいた
「お、おはよう」
たった1週間聞かなかっただけなのに、なんでこんなに彩羽の声を懐かしく思うんだろう
「お、おはよう」
「けーちゃん、私はルイと付き合うよ」
そういって彩羽は走って駅まで向かっていった
俺は彩羽が視界から消えるまで、呆然とするしかなかった
それは彩羽がルイと付き合うといったからでは絶対ない
彩羽の行動が謎すぎて、ついていけない
学校に着くと、彩羽はクラスの友達と話していた
教室について、席に座ろうとしていたとき、ルイが教室の窓から、俺を呼ぶ
「おはよー」
「けーすけ!さっき、彩羽からお願いしますって言われた」
「よかったな」
「うん!彩羽とけーすけもすぐ話せるようになるよ!」
朝、彩羽が報告してきた謎行動をルイに話す気にはならなかった
その日の帰り、彩羽とルイは2人で帰っていった
ふとその2人が武道場から見えた
呆然としていると、サトがこついてくる
「なーにしてんだよっ」
「いや、、、っ!今日見た夢のこと考えてた」
「嘘つけ、彩羽ちゃんとルイ君だろ」
「う嘘じゃないし、、、」
「じゃあ、それもってことで、部活始めるぞー」
主将のサトの呼びかけで部員が集まる
部活が終わって、サトと帰る
「彩羽ちゃんとルイ君が付き合ったことに関して、心境をどうぞ」
「なにっ?もう知ってたの??」
「今回はルイ君が教えてくれた」
「あっ、、、 そーなんだ」
「で、心境は?」
サトの野次馬精神というかなんというか、珍しくいじってくる
いつもいじってくるのは、けんぞーが多すぎて、サトからのいじりを忘れていたというのが正しいのか
「はぁ、、、
別に、俺はルイ押してたから、良かったと思うよ」
「ふーん、で、彩羽ちゃんとのケンカは収集ついたの?」
「さぁ、、、 彩羽の行動が謎すぎて」
「へー」
「へーって聞いといて、それはないだろ」
「じゃあ、さっき言ってた夢って何??」
サトも謎すぎる
突き放したと思えば、あれやこれやと聞いて来たりする
「彩羽と一樹と俺の小さい頃遊んでた夢」
「楽しいやつ?」
「どうかなー?途中までしか思い出せねー」
「今、見るんだからなんかのキーワード的なやつだったりして」
「さぁ」
ここから先は、部活とかの事務的な話し合いになってしまって、いじってきた話はサトにとって興味のあった話なのかわからなくなった
家に着くと、また、玄関に彩羽がいた
「けーちゃん、おかえりー」
ケンカしたことを忘れたのか、いつも通りに接する
「中はいれば??」
「いや、ここでいい」
「そう?」
コホンとかるく咳払いして、彩羽は俺を見る
「これから、私、けーちゃんとの関わり方改める」
「ルイと付き合ったから?」
「違う、ルイは関係ない
けーちゃんと1週間話さなくてわかったの
けーちゃんは私のこと分かってない」
「だから、言ってることが全然わからない」
「あたりまえすぎて、けーちゃんは忘れちゃってる」
「親友ってこと?」
「違う」
「朝、一緒に登校すること?」
「違う」
「言ってくれなきゃわからない」
「言わなきゃわからないくらいに、けーちゃんは私のこと“見えてない”んだよ」
「俺、彩羽のこと分からない」
彩羽は俺の顔を見て、泣きながらつぶやく
「、、、 けーちゃん、分かってよっ」
ごめん、分からないよ
そばにいればいるほどに、見えなくなってるものが何かに気づけなくなる
もしかして、彩羽の両親に起こったことはこういうことなのかもしれない