俺は絶対好きにならない
平穏な朝
「おはよー」
「おはよぉ!」
いつも通り、彩羽が家にやってくる
「けーちゃん、眠そうだね」
「彩羽は元気だね」
「うん!!」
一樹期間も抜け、ルイにも話せたことで、彩羽は元気いっぱいだ
対称に俺は今までの疲れがどっときて眠い
「いってきまーす」
2人で俺の家を出る
「ルイとのことを解決できたのは、サト君が導いてくれたからだよね」
「いつもなら、傍観者だからって入ってこなかったのに珍しいよな」
「そうだね、でも、サト君がいてくれてよかったよ」
「影の立役者みたいな?」
「お礼しなくちゃなー、クッキーとか?」
「サト、甘いものより大人の味が好きだよ」
「私に不向き」
「彩羽も一樹も甘いもの好きだもんな」
「ははは、サト君って大人だよね~」
「それに成績優秀で優等生」
「眼鏡もかけてるし」
「それ重要?」
「重要でしょ」
学校につくと、さっそく下駄箱でサトに会う
「おはよー」
「おはよー」
「おはよう!サト君!!」
元気な彩羽を見てサトは笑う
「サト君!ルイとのこと、陰で色々サポートしてくれてありがとう
ルイとけーちゃんに色々聞いたよ」
「いえいえ
七夕祭りの日に結局、ルイと会えてよかったね」
「うん」
後ろからルイも走ってやってきた
「おはよう!」
3人とも口ぐちにおはようと返す
「サトー、今回大変お世話になりました」
「いえいえ、皆して朝から、お礼ばっかりだな(笑)
なー、慶介」
「俺は昨日言っただろう」
「LINEで?」
「そう、」
「まーいいや」
気づけば、彩羽たちの教室の前に来ていて、彩羽たちと別れる
自分たちの教室に入ると、今日はけんぞーが遅刻ギリギリなのかまだ来ていない
サトと席の近い俺はサトと始業の鐘が鳴るまで話す
「ちゃんと和解できたみたいでよかったね」
「まー、お互いが嫌いになったっていうわけでもなかったからな」
「あーそう」
時間もあるから疑問をサトに投げる
「サトさ、いつも介入してこないのに今回どうした?」
「なんとなく、ルイ君が見ててかわいそうだったから?
一樹がいたころの慶介たちみてたやつは絶対に彩羽ちゃんと慶介の世界に入ることはしなかったんだけど、3人を知らないルイが現れて、2人と一緒にいるのに、2人が閉ざしすぎてたから、
まールイ君の言葉を使うなら、手を貸すのは3人を知ってるやつの責任じゃないのかなって思っただけ」
「さすが、正論しかはかない口だ」
「なにそれ」
「じゃあ優等生?」
「なんでもいいよ」
俺はサトの言葉に深く納得した
そして新たに出たちょっとした問題をサトに聞いてもらうことにした
「あのさー、彩羽の家のこと」
「うん」
「知ってるよな」
「噂は耳にしたことある」
「ルイに言ってない」
「あー」
「言うタイミングを逃したというか、俺が言い出していいことかわからなかった」
「たしかに」
「これも、ルイに対しての隠し事だよな」
「まー、一気に言ってもルイ君に負担だから分けて言うってことで次の機会を待てば?」
「なるほど」
さすが、サトの言葉は何も思いつかなかった俺に一つの解決策をもたらす
「ってか、慶介だって、前じゃあ俺にそんなこと聞かなかっただろ」
恐らく冒頭でサトに投げた、「いつも介入しないのに今回どうした?」の俺へのつっこみだろう
「うん、、、まぁ」
「心閉ざした猫も開くようになったってことかな?」
「俺は猫じゃないんだけど」
「心閉ざしたは認めるわけだね」
「まぁ、、、今回のことあって、サトにだったら全部言っていいと思ったんだ」
「あら、俺も信用されたもんで(笑)」
「信用はしてるよ、前から」
「じゃあ、彩羽ちゃんのことどう思ってるのか教えてもらってもいい?」
「、、、今の取り消し」
突然の爆弾発言に、俺は急に口を閉ざすしかなかった
俺への悪いしか感じられない
「聞こえなかった、なんだって???」
「調子にのるなよ」
「そっくり、そのまま返す」
サトが真剣な目で俺を見る
サトは急に声のトーンが変わる
「信用しすぎるとあとで痛い目視るよ」
「サトはなにかするのか?」
「俺だって人間だもの、わからないよ?
でも、慶介が信用してくれるのは嬉しいかな」
「さっきから言ってること矛盾すぎ」
途中からサトの声も目もいつも通りになる
まるで、俺が近づきすぎたのを牽制するようだった
「少しは喜んでることわかれよ」
「俺はサトの恋人か」
「俺は慶介みたいな秘密ごとばっかりの彼女、絶対嫌だ」
「俺も、正論しかはかない彼女、恐怖だわ」
結局、最後も冗談の言い合いで終わってしまった
サトとの仲も徐々に長くなってきているが、サトは近づきすぎるのを異常に拒む
これが、サトとのいい距離感を保てている反面、サトをあまり知らないという結果が生まれている理由なのかもしれない
これまで、サトとの間に問題がおこったわけではないのでこれはこれでいいのかもしれない
話が終わりかけたころにけんぞーも遅刻ギリギリで入ってきて始業の鐘がなる
今日も一日、いつもと通りの授業が始まった
だが、夏休みがすぐそこまで来ていて授業もなんだか全体の空気がわくわくしているようで浮足立っていた
しかし、そこで新たな事件がおこった
「おはよぉ!」
いつも通り、彩羽が家にやってくる
「けーちゃん、眠そうだね」
「彩羽は元気だね」
「うん!!」
一樹期間も抜け、ルイにも話せたことで、彩羽は元気いっぱいだ
対称に俺は今までの疲れがどっときて眠い
「いってきまーす」
2人で俺の家を出る
「ルイとのことを解決できたのは、サト君が導いてくれたからだよね」
「いつもなら、傍観者だからって入ってこなかったのに珍しいよな」
「そうだね、でも、サト君がいてくれてよかったよ」
「影の立役者みたいな?」
「お礼しなくちゃなー、クッキーとか?」
「サト、甘いものより大人の味が好きだよ」
「私に不向き」
「彩羽も一樹も甘いもの好きだもんな」
「ははは、サト君って大人だよね~」
「それに成績優秀で優等生」
「眼鏡もかけてるし」
「それ重要?」
「重要でしょ」
学校につくと、さっそく下駄箱でサトに会う
「おはよー」
「おはよー」
「おはよう!サト君!!」
元気な彩羽を見てサトは笑う
「サト君!ルイとのこと、陰で色々サポートしてくれてありがとう
ルイとけーちゃんに色々聞いたよ」
「いえいえ
七夕祭りの日に結局、ルイと会えてよかったね」
「うん」
後ろからルイも走ってやってきた
「おはよう!」
3人とも口ぐちにおはようと返す
「サトー、今回大変お世話になりました」
「いえいえ、皆して朝から、お礼ばっかりだな(笑)
なー、慶介」
「俺は昨日言っただろう」
「LINEで?」
「そう、」
「まーいいや」
気づけば、彩羽たちの教室の前に来ていて、彩羽たちと別れる
自分たちの教室に入ると、今日はけんぞーが遅刻ギリギリなのかまだ来ていない
サトと席の近い俺はサトと始業の鐘が鳴るまで話す
「ちゃんと和解できたみたいでよかったね」
「まー、お互いが嫌いになったっていうわけでもなかったからな」
「あーそう」
時間もあるから疑問をサトに投げる
「サトさ、いつも介入してこないのに今回どうした?」
「なんとなく、ルイ君が見ててかわいそうだったから?
一樹がいたころの慶介たちみてたやつは絶対に彩羽ちゃんと慶介の世界に入ることはしなかったんだけど、3人を知らないルイが現れて、2人と一緒にいるのに、2人が閉ざしすぎてたから、
まールイ君の言葉を使うなら、手を貸すのは3人を知ってるやつの責任じゃないのかなって思っただけ」
「さすが、正論しかはかない口だ」
「なにそれ」
「じゃあ優等生?」
「なんでもいいよ」
俺はサトの言葉に深く納得した
そして新たに出たちょっとした問題をサトに聞いてもらうことにした
「あのさー、彩羽の家のこと」
「うん」
「知ってるよな」
「噂は耳にしたことある」
「ルイに言ってない」
「あー」
「言うタイミングを逃したというか、俺が言い出していいことかわからなかった」
「たしかに」
「これも、ルイに対しての隠し事だよな」
「まー、一気に言ってもルイ君に負担だから分けて言うってことで次の機会を待てば?」
「なるほど」
さすが、サトの言葉は何も思いつかなかった俺に一つの解決策をもたらす
「ってか、慶介だって、前じゃあ俺にそんなこと聞かなかっただろ」
恐らく冒頭でサトに投げた、「いつも介入しないのに今回どうした?」の俺へのつっこみだろう
「うん、、、まぁ」
「心閉ざした猫も開くようになったってことかな?」
「俺は猫じゃないんだけど」
「心閉ざしたは認めるわけだね」
「まぁ、、、今回のことあって、サトにだったら全部言っていいと思ったんだ」
「あら、俺も信用されたもんで(笑)」
「信用はしてるよ、前から」
「じゃあ、彩羽ちゃんのことどう思ってるのか教えてもらってもいい?」
「、、、今の取り消し」
突然の爆弾発言に、俺は急に口を閉ざすしかなかった
俺への悪いしか感じられない
「聞こえなかった、なんだって???」
「調子にのるなよ」
「そっくり、そのまま返す」
サトが真剣な目で俺を見る
サトは急に声のトーンが変わる
「信用しすぎるとあとで痛い目視るよ」
「サトはなにかするのか?」
「俺だって人間だもの、わからないよ?
でも、慶介が信用してくれるのは嬉しいかな」
「さっきから言ってること矛盾すぎ」
途中からサトの声も目もいつも通りになる
まるで、俺が近づきすぎたのを牽制するようだった
「少しは喜んでることわかれよ」
「俺はサトの恋人か」
「俺は慶介みたいな秘密ごとばっかりの彼女、絶対嫌だ」
「俺も、正論しかはかない彼女、恐怖だわ」
結局、最後も冗談の言い合いで終わってしまった
サトとの仲も徐々に長くなってきているが、サトは近づきすぎるのを異常に拒む
これが、サトとのいい距離感を保てている反面、サトをあまり知らないという結果が生まれている理由なのかもしれない
これまで、サトとの間に問題がおこったわけではないのでこれはこれでいいのかもしれない
話が終わりかけたころにけんぞーも遅刻ギリギリで入ってきて始業の鐘がなる
今日も一日、いつもと通りの授業が始まった
だが、夏休みがすぐそこまで来ていて授業もなんだか全体の空気がわくわくしているようで浮足立っていた
しかし、そこで新たな事件がおこった