犬探偵 テルン‼

テルン side



「きりーーつ。
れーい。
ちゃくせーーき。」

気怠そうな日直の挨拶が、教室に響く。

「はーい。
それじゃあ、教科書169ページ開いて~」

先生もやる気なさそ~。

ちなみにボクの席は、窓際の一番後ろの席だ。

窓の方に視線を向ける。

さっき屋上で感じた風に似たような風が、教室の中に吹き込む。

このまま寝てしまおうか。

そう思った矢先、

「おーい、黄金~。
寝るならこの問題解いてからな~」

ちっ。

どーせムズい問題なんだろうな~。

「はぁ~い~」

とおもいつつ、前に向かう。

そして、チョークをもつ。

< 12 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop