犬探偵 テルン‼
テルン side
「きりーーつ。
れーい。
ちゃくせーーき。」
気怠そうな日直の挨拶が、教室に響く。
「はーい。
それじゃあ、教科書169ページ開いて~」
先生もやる気なさそ~。
ちなみにボクの席は、窓際の一番後ろの席だ。
窓の方に視線を向ける。
さっき屋上で感じた風に似たような風が、教室の中に吹き込む。
このまま寝てしまおうか。
そう思った矢先、
「おーい、黄金~。
寝るならこの問題解いてからな~」
ちっ。
どーせムズい問題なんだろうな~。
「はぁ~い~」
とおもいつつ、前に向かう。
そして、チョークをもつ。