犬探偵 テルン‼

しばらくして、オイラ以外誰ひとりとしていなくなった静かな教室になった。

サッサッ

静かな教室に、箒の音が１つ。

なんか、寂しっ‼‼

すると廊下から、

タッタッタッタッ‼‼‼

バンッ‼

｢うひゃッ!?｣

おっと、いけねっ。

急に、教室のドアが勢いよく開け放たれた。

｢あっ！
なんかごめんなさい‼｣

ドアを開けた本人は、肩で息をしながら、笑顔で、

｢テルンさん‼………はぁ、はぁ、……
いっ、しょに…はぁ、帰りましょう‼｣

｢うん。
なんか、とりあえずお疲れ｣

一応労いの言葉を、一言。

だって、なんかめっちゃ息切れしてるんだもん。

｢てゆーか、何でここにいること分かったの？｣

素朴な疑問。

｢あぁ、………はぁ、……それはですね、
ずっと、はぁ、下駄箱で待ってたからです‼｣

｢おぉ。｣

それはそれは、お疲れ様です。

｢えっ、反応薄すぎません!?｣

｢えー。
それじゃあ…
わー、すごいすごい(棒読み)｣