犬探偵 テルン‼
「そんな棒読みで言わなくても……(涙)」
なんか、めんどっ‼
「えー、じゃあ、ストーカー」
素直に頭に思い浮かんだことを言ってみた。
「グサグサッ‼
いくらなんでもその言い方はひどいですよ」
「なんか、もうめんどいから静かにして」
少し冷めた目線を送ると、
「う~…
分かりました。
ごめんなさい」
と、シュンと、犬の耳でも見えるくらい落ち込んでしまった。
「ハハッ‼
ラブレ落ち込みすぎ‼」
「だって、テルンさんが……」
と、ゴニョゴニョ言い出すラブレ。
「ハイハイ‼
いじめすぎました、ごめんなさい(笑)」
「それ、絶対本心じゃ無いですよね…」
ありゃりゃ、まだふて腐れてるや。
「それじゃあ、お詫びに、一緒に掃除をして、一緒に帰ろうっ‼‼
それで帰りに、クレープ屋さんに行って、奢ってあげるよ‼
それで文句ない?」
すると、いきなり顔をあげて、目をこれでもかと言うくらい見開き、キラキラさせて、
「はい‼‼‼
行きたいです‼‼
掃除頑張りましょう‼‼‼‼」