犬探偵 テルン‼
「あとさぁ~、
その子、どう見ても嫌がってるよね?」
と、いかにもだるそうに言う女の子。
「はぁ?
だったらなんだよ。」
と、イラつきながら答える男。
「ここまで言って分かんないって……(笑)
相当な、お・バ・カ・さ・ん なんだね~」
いかにも、笑い堪えてますって感じでわざとなのか、男を挑発し出す女の子。
「はぁ!?
てめぇ、ふざけるのはいいかげんにしろよ‼」
私から離れて、女の子の方へズカズカと、歩いていく男。
今にも殴りきりそうな勢いで、女の子の胸ぐらをつかむ。
私はその場をハラハラしながら、ただただ見守ることしかできない。