七色の王と二人の魔王
Ⅰ おとぎ話
昔むかし、この世界には闇しかありませんでした。
ただ広い広い闇が広がっているだけでした。
生き物も大地も空もなく無く、ただ何も無い世界が存在しているだけでした。

ある時その闇は自我を持ちました。その自我は膨大な魔力を有していました。
その自我は闇しか無い世界を、植物が芽吹き、光が溢れる世界に作り変えました。

やがて、生き物達はその自我をを「膨大な魔力を持つ王」即ち「魔王」と呼ぶようになりました。

膨大な魔力の放出を行った「魔王」は自らが作った世界の管理を7人の生き物に任せ、深い眠りに就きました。


(…。これは…小さい頃に聞いた昔話…。いつきいたんだっけ。えっと、確か続きは……。)
「授業中だ。寝るな!」
痛っ!でも、まだねむ…z ……あ!!
「セイヤ。もう一度言うが、今は授業中だ。いい加減、寝るのは放課にしろ。」
そうだった、今は授業中でいつの間にか寝ちゃったんだ。
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