ふたり
「ね-!奈雫の初恋はいつ!?」
―えッ?私-?
「私、まだ恋した事ない…。淳が初めて。」
そうだよ。
私の初恋の相手は淳
なんだよ…。
「ま‥まぢ?」
「うん。私、淳が初めて好きになった人。
淳が、私の初めての恋の相手だよ。」
「まぢでぇ―?え‥告られたりしなかったの?」
「された事あるけど‥、
断った。」
「ぜ、全部‥?」
「うん。好きじゃないんだもん。仕方ないじゃん‥?」
誰かを好きになる。
って事は…
凄く幸せで…
凄く暖かくて…
凄く愛しくて…
けれど、その分だけ…
凄く辛くて…
凄く寂しくて…
凄く切ない…。
私はあなたに恋をしました。
私の生涯で初めての恋の相手…
それは、あなたでした。
初めて恋をした。
―あなたに。
―あなただから。
―あなただけに捧げる
私の初恋…。