ふたり



まるで自分の事の様に
喜んでくれたあの人は、最近元気が無い‥。


メールで聞いてみたけど、


"大丈夫。何でもない"


そう、返って来た。


なんか聞くに聞けなくて‥、



―どうしたんだろぅ?

その思いが募る
ばかりだった。






「奈雫さ、2年の人と仲良かったよね?」


「う、うん‥。一応‥。」


「それでさ、頼みが有るんだけど―‥いい?」


え‥淳の事?
な、なんだろう‥?

「私に出来る事な‥ら、
いいよ。」



―ッもしかして!
淳の事好きになったとか‥?



この時私は凄く不安で心配で怖かった。

唯尋は私に無い物を沢山持ってるから‥

淳が私なんかより唯尋の事が好きになりそうで‥。

―怖かった‥。



もぅこの頃から、わたしは、淳が好きだったんだ‥。








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