恋色デイズ
1章
全ての始まりは
入学式の日だった…。
私、橘 穂香は、今日から高校3年生です!
…最上級生かぁ。
私は部活に入ってないから、それこそ自覚が薄いんだけど、ちゃんとしなきゃっていう気持ちだけは背負って、学校に向かうつもりだ。
家から出ると、いつも通り、家の前に女子が1人。
「…あ、穂香おはよ~っ!」
この子は、山田 愛梨(ヤマダ アイリ)。
私の親友だ。
それにしても………
「愛梨……また部活サボったの?」
私が呆れたように言うと、愛梨はアハハ…と笑いながら、困ったように頭をポリポリと掻いた。
愛梨は、バスケ部に所属していて、始業式から早速朝練があった筈だけど、サボったらしい。
…予想通りだった。
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