恋色デイズ


よ、良かった……。


向こうから、声掛けてもらえた…。


私が胸を撫で下ろすと、丁度時間切れみたいだ。


ペアが出来ずに、ステージに上がって行く人が、何人か見えた。


ステージに上がらずに済んで、助かった……。


交流タイムはそのまま、自己紹介タイムに移った。


男の子から、先に紹介してくれた。


「僕、望月 要っていいます!
1年1組です。よろしくお願いします!
えっと、先輩は?」


「あ!ええと、私は、橘 穂香です。
3年3組…。よ、よろしく…」


ああ、噛んじゃった。


もう、どっちが先輩かわからない。


「穂香先輩ですね!これから、よろしくお願いしますっ」


「あああ、はい……」


ハキハキしてて、明るい子だな。



< 10 / 43 >

この作品をシェア

pagetop