恋色デイズ
よ、良かった……。
向こうから、声掛けてもらえた…。
私が胸を撫で下ろすと、丁度時間切れみたいだ。
ペアが出来ずに、ステージに上がって行く人が、何人か見えた。
ステージに上がらずに済んで、助かった……。
交流タイムはそのまま、自己紹介タイムに移った。
男の子から、先に紹介してくれた。
「僕、望月 要っていいます!
1年1組です。よろしくお願いします!
えっと、先輩は?」
「あ!ええと、私は、橘 穂香です。
3年3組…。よ、よろしく…」
ああ、噛んじゃった。
もう、どっちが先輩かわからない。
「穂香先輩ですね!これから、よろしくお願いしますっ」
「あああ、はい……」
ハキハキしてて、明るい子だな。