恋色デイズ
体育祭前
早くも5月に入った。
教室に入ると、愛梨が先に来ていた。
「あ、穂香おはよー!」
「愛梨、おはよう」
「ねー穂香ー。望月くんさ、バスケ部に入ったんだよ~!」
「そっか、良かったね」
あれから、望月くんとは、部活がある日以外は毎日一緒に帰っていた。
「バスケ部、今年結構入ったんだよ。
勧誘したかいあったぁ」
愛梨が嬉しそうに言った。
「入学式の時、あたしと組んでた、珀くんも、バスケ部入ってくれたんだよね」
バスケ部、賑やかで楽しそうだなぁ。
やっぱり私も、何かしら部活に入っておけば良かったかな。
大学の点数稼ぎとかにもなるらしいし。
愛梨も、それが理由で部活に入ったって言ってたような気がする。