恋色デイズ
愛梨は、始業式とか卒業式とかの行事の日の朝練は、必ずと言って良い程の確率で、サボる。
「だって~めんどくさいじゃん?
なんで始業式にまで、早く起きて朝練行かなきゃいけないのさっ」
……との事だ。
愛梨とどうでもいい話をしながら歩いていると、あっという間に駅前に着いた。
高校へは、ここから3駅先まで電車に乗って、10分ぐらい歩いた場所にある。
電車に乗ると、まだ初々しい姿の女子が乗っていた。
私の通う高校は、始業式と入学式が合同で行われるから、新入生は今日からの登校だ。
「…1年生、可愛いねっ」
愛梨が今の女子を指差し、ニコニコしながら言った。
…確かに、可愛いな。
まだ制服がブカブカ。