恋色デイズ
確かに、高校の学食って、何度か食べた事あるけど美味しかったから、また食べたいなとは思ってるんだけど…。
お母さんが、朝早くに起きてわざわざお弁当を作ってくれているから、そんな事は勿論言えない。
「でも…愛梨、購買付き合おうか?」
「ううん、大丈夫。それに、ほら、望月くんも来てるよ!」
「えっ?」
愛梨に言われて初めて、望月くんがドア前にいた事に気付いた。
4時間目の休み時間には来てなかったけど、昼休みはと思ったのか、すかさず来てくれたらしい。
私は、愛梨と別れて、望月くんがいるドア前に向かった。
「穂香先輩!」
望月くんが、本当に嬉しそうな顔で私をジーっと見て、声をあげた。