恋色デイズ


わかりやす過ぎる反応に、思わずクスッと笑ってしまった。


「先輩、今日お弁当ですか?」


弾んだ声で望月くんが聞いて来て、私はコクリと頷いた。


「良かった!今日は、僕もお弁当なんで、一緒に食べましょ!」


「う、うん、いいよ」


望月くんは、こうして昼休みは毎日私をお昼に誘いに来る。


愛梨も、気を遣ってくれてるって事なのかな。


望月くんとは、雨の日以外は、基本中庭で食べている。


「はぁ、風が気持ち良いですね~!」


望月くんが伸びをしながらそう言い、お弁当の袋を開け始めた。


望月くんも、お弁当だったり学食だったり、いつも違っている。


「……先輩?食べないんですか?」


「…あ、た、食べるよっ」



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