恋色デイズ
体育祭
のんびりした日々から、気付けば丸3週間経過していた。
今日は、ついに体育祭本番。
お母さんも、いつもより早く起きて、張り切ってお弁当を作っていた。
私も、頑張らなきゃな。
そう思い、家を出た。
「あ、穂香おはよ~!」
駅前に着くと、愛梨が明るく手を振っていた。
今日は朝練がないから、久々に愛梨と登校する。
Suicaをスキャンして、愛梨と喋りながらホームで待っていると、わりとすぐに電車がやって来た。
車両に乗ると、なんと望月くんがいた。
望月くんも朝練があるから、最近はあまり電車の中では会わなかった。
「穂香先輩!愛梨先輩も!おはようございますっ」
朝から、望月くんは元気だ。
「おはよう、望月くん」