恋色デイズ
耳まで真っ赤になっている望月くんを見て、珀くんがニヤリと笑った。
「だって、事実じゃん。しかも、俺に毎日言ってくるだろ。
穂香先輩が、穂香先輩が…って」
「だぁーっ!い、言ってない、言ってないからそんなの!」
望月くんが、慌てた口調で否定した。
望月くん、珀くんに私の事そんなに話してるんだ…。
なんか、不思議な感じだ。
「珀っ、もう行くぞ!
穂香先輩、じゃっ」
「いてて……なんだよ、照れんなよ要。
橘先輩、今度続き話しますねーっ!」
「話さなくていいから!」
珀くんをぐいぐいと引き摺って、望月くんは去って行った。
…仲良いんだなぁ。
珀くんの話は気になったけど、私はそのまま1人でホームを後にした。