恋色デイズ


駅から出て、歩いて高校まで向かい、校舎に入り教室に入ると、愛梨がすでに来ていた。


「あっ、穂香だぁ~」


私に気付いて、愛梨が笑顔でやって来た。


「愛梨、なんで先行っちゃったの~?」


苦笑しながら愛梨に聞いた。


「ごめんごめん。それより穂香、望月くんとどうだった?」


「えっ? どうだったって、普通に話して来たけど…」


さっきから、愛梨が嫌らしい目で見て来るのは、なんでだろうか。


「なになに~? どんな話したの?」


「何って、別に普通の話だよ。
…あ、そういえば、さっき珀くんに会ったよ」


「話反らさないでよーっ」


愛梨が不満そうな顔で言ってきた。



< 40 / 43 >

この作品をシェア

pagetop