恋色デイズ
駅から出て、歩いて高校まで向かい、校舎に入り教室に入ると、愛梨がすでに来ていた。
「あっ、穂香だぁ~」
私に気付いて、愛梨が笑顔でやって来た。
「愛梨、なんで先行っちゃったの~?」
苦笑しながら愛梨に聞いた。
「ごめんごめん。それより穂香、望月くんとどうだった?」
「えっ? どうだったって、普通に話して来たけど…」
さっきから、愛梨が嫌らしい目で見て来るのは、なんでだろうか。
「なになに~? どんな話したの?」
「何って、別に普通の話だよ。
…あ、そういえば、さっき珀くんに会ったよ」
「話反らさないでよーっ」
愛梨が不満そうな顔で言ってきた。