ぽっちゃりダーリン
渡したいもの
「先輩まだかな...」
そういう私は先輩の家の前で待っていた。
先輩から
【明日。バイト後会いたい】
なんてメールが来るもんだから私はすごくドキドキして待っていた。
‐夏休み一度も会えないと思っていたのに先輩から【会いたい】なんて♡‐
そう思いながら先輩が来るのをじっと待っていると
「ごめん。遅くなった。今開けるから。」
「え...誰?」
私に話しかけてきたのはイケメンでスタイルのいい男の人。こんな人知らない。
「あの...どちらさまですか??」
「は?お前からいつもデブって言われてる彼氏だけど?」
「うそ!?先輩??どうして?」
「まあいいからはいれ。外で長く待たせてごめんな。あとは入ってから話すから」
そう言うと私の手を引っ張って先輩は私を家の中へいれた。
「適当に座ってて。」
「はい///」
しばらく見ないうちに先輩は痩せてイケメンになっていて目が合うだけでドキドキする。
「おまたせ。はい。」
「ありがとうございます。」
そう言って先輩は私に紅茶を渡し話し始めた。
「夏休み中会えなくてごめん。その日までに少しでもかっこよくなりたかったし、バイト毎日いれないと間に合わなかったんだ。」
「間に合わない?なににですか?」
不思議そうな私に先輩は
「時間だよ。ほら今何時?何月何日になった?」
時計をみると0時ぴったり。
「えっと0時です。日にちは..8月25日になりわぁッ」
いきなり先輩に抱きしめられた。
「ハッピーバースデー。」
そう言って先輩は私にキスをしてきた。
人生で初めてのキス。
キスの途中首にひんやりしたものが当たって見てみるとピンクのネックレスが光っていた。それはずっと前から欲しいと思っていたネックレスだった。
「先輩これって!!もうやだああ(泣)ずっと大事にじまず(泣)だいずぎいいッ(泣)でぶッ(泣)」
「やだってなんだよwwなくすなよ?俺もすごい好き。おいッでぶじゃねーだろ」
ちょっと怒りながら私の頭をなでる先輩の胸にはおそろいのネックレスが光っていた。
「ううッずぎでずぜんばい(泣)でぶッ」
「はいはい分かったからwだからデブじゃねえ。ふッ俺は愛してる。」