ぽっちゃりダーリン
ちょこれいと


-AM7:00



「あとはラッピングしておわり!」













今日はバレンタインデー。





甘いチョコが苦手な先輩のためにビターチョコでケーキを作った。










「先輩喜んでくれるかな...。」










そう考えながら学校へ向かった。













-お昼休み








「せんぱい。」





「んー。」





「はいどうぞ」





「なにこれ。ケーキ?」







「ビターチョコで作ったケーキです。食べてください。」









「ありがとな。」





そう言って先輩は一口食べた。









「ん!?なんだこれ。おい味見したか?」





“美味しい”その一言を待っていた私に先輩は苦虫を噛み潰したような顔でそう言った。






「え!?」




そう言ってわたしはケーキを一口食べた。





「しょっぱい...。」





砂糖のかわりに塩をいれてしまったことに気付き私はすぐにケーキを片付けた。









「先輩すみません。こんなはずじゃなかったんです(泣)」







先輩のために頑張って作ったケーキがこんなものになってしまっことが悲しくて私は今にも泣きそうだった。










すると








「うま。」









そう言って先輩は片付けたはずのしょっぱいケーキを食べだした。






「せんぱい。いいです。無理しないでください。」









私はそういって先輩がたべるのを阻止しようとした。






すると








「俺はお前が作ったのだからうまいって思うんだよ。うまいもんはうまい。ダメか?」






そう言って少し意地悪な顔をしてこっちを見ている先輩。








先輩があまりにも優しすぎて今日はなんだか素直になれそう。






「先ぱい..だいすき。すき。」






「俺も。」





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